オーガニックのホールフード(全体食)を基本とした食生活で、必要な栄養素をすべて十分量確保できれば、それにこしたことはありません。しかし現実には、なかなか難しいといわざるを得ません。
土壌汚染や残留農薬、流通や保存環境などの影響で、食物自体に含まれる栄養素は数十年に比べ、何十分の一といわれるほど減少の一途をたどっています。もともと食物からでは摂りにくい栄養素もあります。さらに調理の過程で変化する、あるいは、失われる栄養素も多々あります。
各細胞がベストのパーフォーマンスを遂行し、からだ丸ごと健康レベルアップをはかるには、各種栄養素のバランスも大切ですが、それ以上に、絶対量の確保が必須です。そのためには、「栄養素のつまった食物」をベースにした食生活とともに、食物から摂りきれないベーシックな栄養素を良質なサプリメントで補っていくことも必要になります。
サプリメントは、ありとあらゆるものが市場に出まわっていますから、その中から最良のものを選びだすための知識が必要になってきます。生まれもった体質や摂取時点での体調やストレス状態、ライフスタイルなどによって、必要な栄養素も、それらの必要量もかわってきますので、その辺の知識もしっかり身につけておかなければなりません。
米国では、臨床栄養学や分子栄養学、栄養療法も、ホリスティック栄養学の授業で学んでいきます。これらの分野においては、治療/急速な回復の補助のために、ビタミンなどの栄養素を大量に摂取。薬理作用を期待します。
日本では、このようにサプリメントをクスリ的に処方/使用することは医師にしか許されません。こうしたことから、日本でのホリスティック栄養学の実践においては、あくまでも食生活で確保できない栄養素の補助という位置づけでのみ、サプリメントについて学びます。
ホリスティック栄養学を学び、実践することは、あなた自身はもちろんのこと、あなたの家族や大切な人の健康も守ることにもなります。人とのつながり、自然とのつながり、さらには地球→宇宙とのつながりの中で、よりよい生き方を考えるキッカケになるはずです。
ホリスティック栄養学との出会いが、あなたにとって、充実した人生のための大切な機会となってくれますように……。
【追 記】
「ホリスティック医療には、メディシナル・ハーブやホメオパシー、ナチュロパシー、カイロプラクティック、鍼灸療法、エネルギー療法などなど、さまざまな分野の治療法が含まれますが、「ホリスティック栄養学にも、さまざまな分野が存在します。
- Whole Food Nutrition(自然食物栄養学)
- Enzyme Nutrition(酵素栄養学)
- Orthomolecular Nutrition(分子栄養学)
- Genetic Nutrition(遺伝子栄養学)
- Quantum Nutrition(量子栄養学)
- Time Nutrition(時間栄養学)
- Stress Nutrition(ストレス栄養学)他、
「食品側からではなく、人の側から考える栄養学は、アプローチはそれぞれ異なっても、大きな括りとしては、すべて「ホリスティック栄養学」の範疇にはいると考えていいでしょう。従って、これらをすべて一からげに論じるわけにはいきませんし、逆に、どれか一つをとって、『これが、ホリスティック栄養学だ!』とも、いえません。
当協会は、ホリスティック栄養学を学んでいる方、これから学びたい方、ホリスティック・セルフ・ケアを実践している方、ホリスティック系のセラピストの方々ほか、ホリスティックな考え方にご興味をお持ちの方なら、どなたでも歓迎いたします。
- 食品の側からではなく、人の側から、その人丸ごと(身体/マインド/魂)考える
- 個体差を重視する
- 健康はレベルで考え、オプティマル(最上の)ヘルスを目指す
- 栄養素のつまった食物をベースに
- 消化吸収を重視。何を食べるか以上に何を吸収できるかが問題
- 必要に応じて、良質サプリメントで補助